Case 30

Case 30

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 50代
Gender 女性
Chronic Illness

 

症例詳細の紹介


 

背景

北九州から来院。「他院でインプラントを失敗された」を主訴に当院初診であった。過去に他院で左上のインプラント治療を行っていたが、その治療方針が治療前に聞いていたものと全く異なるものだったからである。他院にてインプラントの治療をしたものの、日々の違和感は変わらず、食事をしていると痛みが続いていた。ある日、治療した歯とインプラントが動揺しはじめ、「あなたの骨が薄すぎる為、インプラントを撤去するしかない」と他院の担当医師より言われた。今後の治療内容を聞くと、『①骨造成をし再度インプラントを埋入する』、『②入れ歯にする』の2つの治療選択だけでした。①の治療プランは、多額な費用と治療期間がかかる為、懸念していた。また、②の入れ歯は審美面や機能面を考えた時に入れ歯に妥協はしたくなかった。この2つの治療よりなにかもっと良い治療法がないのかとネットで検索した。すると、オールオン4が自分に合っているのではということに気づいた。専門で治療を行っている福岡のおおたわ歯科医院を受診した。院長と相談した結果、上顎骨が少ない為、4本のザイゴマインプラントで施術するオールオン4の提案を受けた。この状況が改善されるならと、その提案を受けることにした。

 

インプラント詳細

上顎は、過去のインプラントを撤去後、上顎骨の形状を整え、12の位置にザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。22の位置にザイゴマインプラントを52度傾斜埋入。15, 25の位置にザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

下顎は残存歯を抜歯後に形状を整え、45, 42, 32, 35の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。前方は0度垂直埋入、後方2本は17度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

 

上部構造詳細 

上顎はUTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1より明るめ。歯型はanatoly oval。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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