Case 34

Case 34

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 70代
Gender 女性
Chronic Illness

 

症例詳細の紹介


 

背景

患者談。わたしはこれまで、全ての歯科医院にて、インプラント治療を断られてきました。自分の歯がひとつも無く、10年以上総義歯を使用し生活していました。最初は、70代後半の私にはインプラントは関わりのないことだと思っていました。しかし、自分の人生を振り返ると「歯だけはいつもコンプレックス」でした。数年前、何気なくインターネットを見ていると大多和院長のブログを見つけ全ての記事を読みました。ブログの中で歯が全くない人がオールオン4治療をしている記事を拝見しました。10年以上総義歯を使っている私でも骨が必要とされるインプラント治療は可能か、メールで相談をしました。おおたわ歯科医院では、歯が全くない人でもオールオン4治療の症例があるとお聞きし、自分と同じ境遇の方が治療されていることにとても安心感を抱きました。今まで諦めていた歯の治療がおおたわ歯科医院で治療可能なら、最期に悔いなく挑戦してみたいと思いました。今は、オールオン4でしっかり噛めるようになり私の最期の挑戦に満足しています。

大阪府枚方市より来院。新幹線で3時間半かけて当院に受診いただいた。確かに、どの歯科医師がみても、上顎、下顎ともに絶望的に歯槽骨がないケース。パノラマレントゲン、CBCTにて精査をし、治療計画を構築。遠方であることも考慮し、全4回で治療が完了するように配慮した。

インプラント詳細

長年、総義歯を使用しているため上下顎ともに骨は小さくスカスカな状態であった。上顎骨の形状を整え、12, 22 の位置にそれぞれザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。15, 25の位置にそれぞれザイゴマインプラントを60度傾斜埋入した。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。下顎は 42, 32 の位置にそれぞれノーマルインプラントを 0度垂直埋入、 45, 32 の位置にそれぞれノーマルインプラントを17度傾斜埋入した。全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。

 

上部構造詳細 

上顎はUTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA2


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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