Case 25

Case 25

Upper All-on-4
Lower All-on-4
Age 70代
Gender 女性
Chronic Illness 糖尿病

 

症例詳細の紹介


 

背景

宮崎県から来院。「他院でのインプラント治療の不具合」を主訴に当院初診。引っ越しや転勤などの都合もあり、色々な歯科医院で被せ物の治療や抜歯、インプラント治療をうけたせいか、噛めはするけど、歯と歯茎の間に食事が詰まって痛かったり、前歯が出っ歯になっていたりと、治療の仕上がり自体に不満があった。ネットで検索をしているとオールオン4という治療があることを知った。もし上下一緒に治療することができれば、痛みがなくなるだけでなく、ついでに歯を全部きれいにできるかもと思い、おおたわ歯科医院を受診した。診断の結果、過去のインプラントや支台歯のプラットフォームの上下的な高さの不揃いのため、歯肉の腫れや食片圧入が起きていた。また、根尖性歯周炎やインプラント周囲炎も併発した。上下とも顎骨の厚みは十分あったためノーマルオールオン4で治療することになった。

 

インプラント詳細

上顎は、自身の歯ならびに過去のインプラントを撤去後、上顎骨の形状を整え、12, 22の位置にノーマルインプラントを0度垂直埋入。15の位置にノーマルインプラントを30度傾斜埋入。25の位置は過去のインプラントを再利用し、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

下顎も上顎同様に自身の歯ならびに過去のインプラントを撤去後、上顎骨の形状を整え、32, 42の位置にノーマルインプラントを0度垂直埋入。35, 45の位置にノーマルインプラントを30度傾斜埋入した。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA2。歯型はgeneric。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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