Case 21

Case 21

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 50代
Gender 女性
Chronic Illness -

 

症例詳細の紹介


 

背景

福岡県から来院。「噛み合わせによる肩こりと頭痛、入れ歯をやめたい。オールオン4で全部治したい。」を主訴に当院初診。他院にて入れ歯による治療を行っていたが、口のゆがみを自覚し、同時に肩こりと頭痛が激しくなったとのこと。他院にてオールオン4 による治療で噛み合わせの平面を直す提案があり、紹介受診された。確かに、咬合平面が正面からも明らかに強い傾斜を認めていた。さらに下顎前歯の突き上げもあり、顕著なオーバーバイトも認めた。上下オールオン4 による咬合再建で審美面だけでなく機能面も考慮して治療計画を立てた。

 

インプラント詳細

上顎は、失活歯が多く癒着歯となっていたため。愛護的に抜歯をおこなった。抜歯後に、上顎骨の形状を整え、15, 12, 22, 25の位置にそれぞれザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールも良好な位置に設定することができた。

下顎は残存歯を抜歯後に形状を整え、45, 42, 32, 35の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。前方は0度垂直埋入、後方2本は17度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

上部構造詳細 

上顎はUTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型はgeneric smooth。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

(このメッセージは本サイトに公開されません)

(筆者の返信を求める方は必ずご記入ください)

※詳しいご相談はこちらのフォームから承っております。


CASES ー他の症例ー