Case 28

Case 28

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 50代
Gender 男性
Chronic Illness 心臓病

 

症例詳細の紹介


 

背景

沖縄から来院。昔から上下の噛み合わせが逆で、食事をする時や活舌が悪く口腔内に対する悩みを持っていた。地元の歯科医院で奥歯を抜かれて、まともに噛めるところがなくなってしまっていた。沖縄ではオールオン4 のような治療をしていないので飛行機でおおたわ歯科医院を受診された。当院のホームページをしっかり読まれており、オールオン4治療で上下の噛み合わせまで正しい位置に動かすことができると考えていた。術後、当患者の感想は、「オールオン4の治療を受け、実際には前後に8mm移動し、正常な噛み合わせに戻ることが出来ました。矯正治療を超える治療をしてもらいとても満足しています。」とのことだった。

 

 

インプラント詳細

上顎の残存歯ならびに残根を抜去後、上顎骨の形状を整え、12の位置にザイゴマインプラントを45度傾斜埋入、22の位置にザイゴマインプラントを30度傾斜埋入。15の位置にザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。25の位置にザイゴマインプラントを45度傾斜埋入。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

下顎は残存歯を抜歯後に形状を整え、44, 41, 31, 34の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。前方は0度垂直埋入、後方2本は30度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

今回は、上下共、一期的に治療したため、リップサポートの付与ならびに軟組織の管理に力を入れた。遠方であることもあり、プロビジョナルの時期から、反対咬合を正常被蓋となるようにした。

 

上部構造詳細 

上下顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型generic。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

(このメッセージは本サイトに公開されません)

(筆者の返信を求める方は必ずご記入ください)

※詳しいご相談はこちらのフォームから承っております。


CASES ー他の症例ー