Case 26

Case 26

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower -
Age 50代
Gender 男性
Chronic Illness 肝臓病

 

症例詳細の紹介


 

背景

熊本県から来院。「他院でインプラントを失敗された」を主訴に当院初診。過去に長崎でインプラント治療を行っていた。しかし、日々の違和感は変わらず、食事をしていると鈍痛が続いていた。ある日に激しく歯が揺れ、インプラントを撤去された。『あなたのケアが悪い』『あなたにインプラントは向いていない』『あなたは入れ歯しか無理です』と他院でいわれ、半ば治療自体を諦めていた。しかし、これからの人生を想像したときに、入れ歯で諦めるというのは考えられなかった。なにかもっと良い方法がないのかとネットで検索した。すると、ザイゴマインプラントが自分に合っているのではということに気づいた。専門で治療を行っている福岡のおおたわ歯科医院を受診した。院長と相談し、4本のザイゴマインプラントで施術するオールオン4の提案を受けた。この状況が改善されるならと、その提案を受けることにした。当院での診断の結果、残存歯および周囲に顎骨嚢胞を併発していた。通常の治療では、総義歯もしくはExtra Maxillo Zygomatic All-on-4 でした治療ができないケースであった。今回は、上顎だけのオールオン4で治療することになった。

 

インプラント詳細

上顎の残存歯ならびに残根を抜去後、顎骨嚢胞を摘出。上顎骨の形状を整え、12, 22の位置にザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。15, 25 の位置にザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型はgeneric。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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