Case 29

Case 29

Upper All-on-4 ザイゴマインプラント
Lower All-on-4
Age 30代後半
Gender 男性
Chronic Illness

 

症例詳細の紹介


 

背景

長崎県よりご来院。30代にも関わらず歯がボロボロで下顎の歯は全く残っておらず、上顎の歯は数本残っていた。30代で上下顎の入れ歯を装着するのにすこし違和感を覚えたが、他院では入れ歯の治療法のみ案内を受けていた為、泣く泣く入れ歯を装着。入れ歯を装着するものの自分の歯とは違い、すぐ入れ歯が外れたり、しっかり食事することも出来なかった。大好きな食事を楽しめずに過ごしていた。これから長い人生、ずっと入れ歯と向き合うのは嫌だと思い、入れ歯以外の治療法がないかネットで調べたところ福岡にオールオン4で有名な歯科医院があることを知った。長崎県から福岡県まで通えるか心配だったが、電話相談時に院長より「オールオン4治療は、最低4回の来院で治療が終わります」とお聞きしオールオン4治療を決断した。治療にはあまり時間をかけたくなかったので、初診時にオールオン4相談と治療計画の確定、術前検査まで対応。2回目の受診で、オールオン4の手術をしたのであっという間にしっかりとした歯が入り、今まで抱えていた悩みが1日で解消しとても感激したのを覚えている。

 

インプラント詳細

上顎の残存歯を抜去後、上顎骨の形状を整え、12, 22の位置にノーマルインプラントを17度傾斜埋入。15, 25 の位置にザイゴマインプラントを52度傾斜埋入。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

 

下顎も上顎同様に自身の歯ならびに過去のインプラントを撤去後、上顎骨の形状を整え、32, 42の位置にノーマルインプラントを0度垂直埋入。35, 45の位置にノーマルインプラントを30度傾斜埋入した。マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールもアーチ内に収まる良好な位置に設定することができた。

 

上部構造詳細 

上顎下顎ともにUTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA2で自然な色味。歯型 ZRS-01。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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