Case 20

Case 20

Upper All-on-4 ザイゴマインプラント
Lower All-on-4
Age 60代
Gender 男性
Chronic Illness 糖尿病

 

症例詳細の紹介


 

背景

福岡県から来院。「グラグラの歯の治療。」を主訴に当院初診。インプラントや入れ歯、ブリッジなど何も下調べなしで受診。全体的に歯の揺れやシミるのを感じていたが、だましだましどうにかやってきたとのこと。定年を機に新たにビジネスを展開するため思い切ってインプラントによる治療を希望された。上下ともオールオン4の適応ではあったが、諸般の事情を考慮し、今回は上顎だけオールオン4 による咬合再建とした。下顎は暫間固定により動揺を制御。上顎の内面形状は下顎に合わせた。笑顔の際に、歯並びが線対称となるよう配慮した。

 

インプラント詳細

上顎は、残存歯の挺出、動揺が著明であり抜歯は短時間で終えた。上顎前歯部の歯槽骨を利用するため、可能な範囲で愛護的に抜歯を行った。抜歯後に上顎骨の形状を整え、12, 22の位置にそれぞれオールオン4インプラントを2本0度垂直埋入した。また、15, 25の位置にザイゴマインプラント2本を45度傾斜埋入した。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションで良好な初期固定を獲得した。

上部構造詳細 

上顎はUTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型はhd。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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