オールオン4 の 術前

オールオン4 の 術前

監修:オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士 大多和 徳人

当院では、福岡県からだけでなく、沖縄や離島、東京や大阪、海外からも様々なお悩みの患者さんよりご連絡をいただき オールオン4 の手術を行なっています。当院に来られた患者さんに対し、ALL-ON-4の説明から治療計画、治療費のご提示を行い、皆様にオールオン4の一連の流れをご理解いただいて術前検査に移行していきます。今回は、この 術前 にどのようなことをしているのかを紹介していきます。

術前
・術前精密検査
・術前オリエンテーション
・術前シミュレーション
・術前カンファレンス

手術は徹底した術前の準備が肝要となります。上記に示すように術前の項目も大きく分けると大体4つとなります。ALL-ON-4 をご希望される方は様々な悩みをお持ちです。そしてお一人お一人、お悩みも違えば、お口の中の状態、顎の骨の状態、身体情報まで当然違う訳です。当院では、皆様が安心して手術にのぞんで頂けるように、術前を通して、お一人お一人にあったプランを計画立案した上で、手術に臨んでいきます。

オールオン4 の治療の流れを知る

ALL-ON-4 ( オールオン4 ) 治療の流れ 【実例】 より引用

術前精密検査

CT画像検査

allon4 axeos
図1:CTによる画像解析は必須

CT (Computed Tomography) は機器が回転しながら連続撮影を行い、コンピュータを用いて三次元的に再構成を行います。これにより、患者さんの骨の厚みや神経の位置も的確に把握することが可能となります。さらに数百枚の断層データであるdicomファイルを用いて、さらにインプラントシミュレーションを行います。基本的には当院で術前検査時に撮影をさせていただきますが、遠方の方で来院後にすぐ手術の希望がある場合は、他院で撮影したCTの画像データをいただく場合もあります。

血液検査

精密検査 術前検査
図2:血液検査で体のことがわかる

手術は静脈内鎮静法で行われます。片顎で2時間、上下顎で4時間程度の手術ではありますが、患者さんの年齢や体調など様々です。お身体の状態を把握するために血液検査を術前に実施します。ご自身では体調良好と感じられていても、実際は腎機能や肝機能が落ちているなどがわかる場合もあります。それに合わせて、麻酔薬の調整を行うこともあります。また、血液検査の結果も踏まえて、かかりつけの病院へ対診をする場合もあります。こちらも遠方の方の場合、直近にされた健康診断の血液検査の結果で補うことも可能です。

術前オリエンテーション

オールオン4 治療の流れの説明

オールオン4 流れ
図3:術前に一連の流れを知る

オールオン4 は歯科治療ではありますが、全身麻酔(静脈内鎮静法)を用いた手術を伴う治療法となります。しかも、入院の必要がなく、日帰りの手術となります。術後の麻酔の覚めを確認して帰宅となりますが、術前から術後にかけて通常治療とは一線を画しているため、術前のオリエンテーションが重要となります。一連の流れについては当ブログの下記ページを参照されてください。

【実例】オールオン4 の一連の流れを知る

ALL-ON-4 ( オールオン4 ) 治療の流れ 【実例】 より引用

患者さんの術前準備

オールオン4 術前準備
図4:手術に向けて体調を整える

患者さんの術前の準備としては、健康的な生活を送っていただくことになります。手術前までは必ず、禁酒・禁煙をお願いしています。また、ご多忙な現代社会とは思いますが、可能な範囲でしっかりと睡眠をとっていただき、適度な運動やバランスの良いお食事をお願いしています。

オールオン4 呼吸練習
図5:鼻呼吸の練習

手術はご自身の鼻で呼吸をしていただく、静脈内鎮静法となります。図5を見てみましょう。お口に水を溜めたままにして鼻だけで呼吸をしているイラストです。1日に30回ほどで構いませんので、患者さん各自にお願いしています。このような鼻呼吸をしっかりしていただくだけで手術が円滑に進みます。

術前シミュレーション

オールオン4 シミュレーション
図6:CTのデータをPCで解析しシミュレーション

手術前に撮影されたCT画像のdicomデータをPCにてインプラントシミュレーションを行います。手術前にかなり精密なレベルまでシミュレーションをするのがおおたわ歯科医院 ALL ON 4 ZYGOMA CLINIC の特徴です。オールオン4と通常のインプラントの術式はかなり異なります。手術は上顎、下顎ともに予定調和で行われます。歯や骨の形状など全ての項目を考慮して手術計画が立案されます。当院ではこのシミュレーションにかなり力を入れているため、上下顎でも3時間という短時間で手術を終えることも可能です。

術前カンファレンス

オールオン4 カンファレンス
図7:当院のスタッフ全員で手術検討会を行います

当院では、術前精密検査や術前オリエンテーションの結果を踏まえ、術前シミュレーションにより立案された手術計画を、術前カンファレンスにてスタッフ全員で共有します。つまり、お一人お一人にあった正確な治療計画を当院の理事長や院長だけでなく、歯科医師や衛生士も含めて手術検討会を行うことで、再度、検証・確認をしていきます。

協力 
図8:意見交換を行い一致団結

当院には歯科治療における様々な専門性を有したスタッフが在籍しており、この会議にて多角的な角度での検討を行い、その方にあったよりよい治療方針を決定していきます。
インプラントの専門家による症例検討を始め、矯正の専門家による歯や顎の位置関係の検討。歯科麻酔科医による手術方針と全身状態を考慮した上での麻酔法の検討。噛み合わせの専門家による仮歯の位置の検討、仮歯作成チームによる精密な仮歯の為のデータ収集等‥etc。
このように様々な目線でそれぞれの専門家による意見交換を行っています。様々な意見が飛び交う事が、より緻密な治療計画に繋がっていきます。
この術前カンファレンスの結果、治療方針の変更があった場合はすぐに患者さんにご連絡をし、治療計画についてすり合わせを行う事もあります。

当院での手術はある意味で術前から始まっているといえるのかもしれません。そして、当院では手術を受けられる皆様にしっかりと準備をして頂いてから、手術を行います。
全ては、手術を受けられた方、お一人お一人が笑顔になって頂く事が目標です。
ご来院頂いてから協力をお願いすることあるかと思いますが、目標の為に一緒に力を合わせていただけたらと考えています。

最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「オールオン4 の 術前」をテーマに記事を書きました。歯の深刻な悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていますが、疑問は解決しましたでしょうか? 皆様のインプラントに関する不安を少しでも軽減できる情報を提供できればと考えています。

本ブログは「双方向」であることをモットーとしています。本ブログ読者からのインプラント、All-on-4、ザイゴマインプラントに関するフィードバックやご質問に、できる限り筆者が記事を書いたり、個別返答でお悩みにお答えすることができます。
※本ブログはインプラント・ザイゴマインプラント専門のブログとなりますのでご了承ください。

著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

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