インプラント や All-on-4 を 断られた 人でもできる All-on-4 ザイゴマインプラント をご存知ですか?

インプラント や All-on-4 を 断られた 人でもできる All-on-4 ザイゴマインプラント をご存知ですか?

監修:おおたわ歯科医院マキシロフェイシャルインプラントセンター

院長 歯学博士 大多和 徳人

インプラント治療がしたくて歯科医院にいっても

うちではあなたに インプラント治療はできません。

とか

あなたは All-on-4 ( オールオンフォー )でも治療できません。

と 治療を断られた 方はいらっしゃいませんか?

インプラント All-on-4 断られた
図1:インプラント 治療や All-on-4 治療は断られることもあります

この記事では、インプラント や All-on-4 ( オールオン4 )を断られた人でもできる治療法である「 All-on-4 ザイゴマインプラント 」について紹介したい思います。

インプラント治療は1本単位で行い、周囲の天然の歯とほとんど変わらない機能と外観を回復できる治療法のことです。

通常の インプラント 治療
図2;インプラント治療は1本単位で行います

All-on-4 ( オールオンフォー )は4本単位で行い、周囲 に歯や骨がないような通常のインプラント治療ができない方にも優れた機能と外観を発揮する治療法です。

All-on-4 normal
図3: All-on-4 は4本単位で歯と顎全体を支えます

インプラント 治療 を 断られた とは?

インプラント治療は、失われた歯根の代わりにチタン製のインプラント体 ( 人工歯根 )を 顎の骨に埋め込み、そこに人工の歯冠を固定する治療法です。

インプラント治療のメカニズムは

① チタンでできたインプラント体とご自身の骨が物理的に結合する初期固定 と

② チタンと骨が化学的に結合する オッセオインテグレーション からなっています。

したがって、 インプラント 治療を 断られた のであれば、多くの場合、インプラント体が埋入される部位に十分な骨が足りないということを意味しています。

インプラント 治療 に必要な 骨 が足りないから 治療 を 断られた とは?

それではインプラント治療に際し「骨が足りない」とはどういうことなのでしょうか。

薄い 上顎骨 では インプラント は 副鼻腔 に貫通
図4 : インプラントシミュレーション(黄色)の周りに上顎骨がないのがわかる

図4を見てみましょう。うわあごの骨の断面のCT画像になります。上顎骨の奥歯にインプラントの埋入シミュレーション(黄色)をしています。

インプラント体の頸部にしか上顎骨がないのがわかりますか?ペラペラの上顎骨です。もしこの部位にインプラント治療を行うならば、インプラント体の周囲を包んでしまうくらいの十分な上顎骨が必要です。

ちなみにインプラント体 の外形は、いわゆる「ネジ」とか「ビス」のような形をしています。ここではわかりやすくするため、まとめてネジと表現します。現在の インプラント体 のほぼ全てが内部に中ネジの機構を有した特殊ネジの形状をしています。

図5に具体例を示します。おうちの壁に掛け時計のような大きなものを設置するときに、壁にネジを打つことがあると思います。しかしながら、壁に下地があればしっかり固定できますが、下地がない石膏ボードの場合はどうでしょうか。すぐにゆるんでしまいますよね?

石膏ボードと 薄い 上顎骨 の インプラント 埋入の比較
図5 : 左:石膏ボードとネジ 右:上顎骨とインプラント のイメージ図

図5左でわかるように、薄い石膏ボードに大きな鏡などを引っ掛けるためにネジを打つと石膏ボードを貫通してしまいます。石膏ボードとネジの固定部分が少ないので強い衝撃や重い加重 に耐えられません。同じようなことが骨のない上顎骨にもいえます。

図5右をみてみましょう。上顎の奥歯に相当する位置は骨が薄いことが多いです。この状況は図5左の石膏ボードに似ています。薄い骨の奥は副鼻腔という空洞になっているのです。したがって、通常のインプラント埋入を行うと、石膏ボードと同様に、インプラント体の固定部分がとても少ないため強い 衝撃や重い加重に耐えることができないのです。

だから、歯科医師に「骨が少ない」という理由で インプラント 治療を 断られた ことになります。

骨造成 治療 ( GBR , サイナスリフト )があるのに インプラント 治療 を 断られた とは?

薄い 上顎骨 でインプラント 治療に不足している 骨
図6 : インプラントに不足している骨(橙色)を骨造成しなければならない

それでは骨が不足している人はインプラント治療が受けられないのでしょうか?

骨が足りない場合は骨を増やす治療(骨造成治療: GBR, サイナスリフト )があります。

しかしながら, GBR は水平的な骨造成は得意としますが、垂直的な骨造成は困難とされています。また, サイナスリフトは上顎の奥歯相当部だけの治療となります。上顎前歯部と下顎前歯・臼歯にはサイナスリフトはできません。

また、GBRとサイナスリフトはどちらも 骨を造成するため半年~1年ほど時間がかかります。どちらとも、時間・痛み・腫れを伴う治療であり, 骨 が全然足りない人には向いてない治療となります。骨が全然足りない患者さんの場合、インプラントのポジションが深くなるので、インプラント体と歯冠のバランスがくずれてしまうのです。

したがって、実力や経験がある歯科医師であるほど, 骨が全然足りない患者さんに対してはインプラント治療を提案しない場合があります。これは、実力や経験がある歯科医師には、骨造成治療によって無理に設計したインプラントの予後があまり良くないことを知っているからです。したがって、「 インプラント 治療を 断られた 」という結果になることもしばしばあります。

All-on-4 でも 治療 を 断られた とは?

All-on-4 は 副鼻腔 を避けて 傾斜埋入 をしている
図7 : All-on-4 は副鼻腔をさけて斜めに埋入しバランスよく配置される

All-on-4 ( オールオンフォー ) とは、通常の インプラント 治療 が 困難 な方が 4本 の インプラント だけで 上顎 もしくは 下顎 全体を治す 治療 となります。

All-on-4 ( オールオンフォー ) は、上記したような骨造成治療を併用しても「予後がよくない、仕上がりが美しくならない」というような 重度歯周病 の患者さんに向いていることが多い治療 になります。

一番の特徴が、 骨造成 をせず硬い骨がある個所を用いて インプラント 埋入 を行うことです。 図7で示すように、 上顎 の 奥歯 相当部は 上顎骨 が薄いことが多いです。その先は 副鼻腔 という 空間 になっているので、オールオン4で奥歯相当部にインプラント埋入をする場合は、 副鼻腔 に沿うように上顎骨内を 傾斜埋入 して、鼻腔下部の硬い骨を用います。

All-on-4 でも 硬い骨 に 1本分 しか スペース がない
図8 : All-on-4 の後方のインプラントをするのに十分な骨がない場合

しかし、 図8を見てください。患者さんによっては鼻腔下部の硬い骨に インプラント のスペースが片側に1本分しかない場合などもあります。

すると、 All-on-4 ( オールオンフォー ) は鼻腔下部の硬い骨に4本のインプラントをバランスよく配列しなかければいけないため All-on-4 ( オールオンフォー ) であっても治療が難しいということになります。

したがって、 骨 が全然足りない人、つまり 上顎 ないし 下顎 に4本分の インプラント のための十分な 骨 がない人は All-on-4 ( オールオンフォー ) でさえも 断られた ということになります。

インプラント や All-on-4 ザイゴマインプラント でも治療を 断られた とは?

All-on-4 スペースが足りないので ザイゴマインプラント


図8 : 後方1本だけ ザイゴマ インプラントを用いた All-on-4
All-on-4 スペースが左右とも足りないので ザイゴマインプラント
図9 : 後方2本とも ザイゴマ インプラントを用いた All-on-4

All-on-4 (オールオンフォー) が断られることは 上顎骨 であることがほとんどです。 上顎骨 は 下顎骨 にくらべ柔らかく、小さいことが多いからです。そのため、上顎骨の場合、オールオン4のための骨が足りないことが起きます。

例えば、図8に示すように、上顎骨で All-on-4 (オールオンフォー) を計画しても、4本のうち左側の1本分の インプラント のための 骨 が足りない場合があります。また、図9に示すようにオールオン4を設計しても、左右測どちらも1本分の インプラント のための 骨 が足りない場合があります。

このような場合は ザイゴマ ( Zygomatic bone : 頬骨 )という 上顎骨 の横の硬い骨に1本の インプラント を埋入し、図8であれば ザイゴマ 1本+ノーマル3本や、図9であれば ザイゴマ 2本+ノーマル2本として All-on-4 ( オールオンフォー ) を行います。

Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™: 全ての インプラント 治療 を 断られた 人でもできる究極の ザイゴマインプラント

ザイゴマインプラント だけでしか治療できない
図10 : 通常のAll-on-4 をするのに歯槽部に骨が全くない場合

Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™は上顎骨が全く足りない方のための All-on-4 ザイゴマインプラント の 治療コンセプト です。

通常の All-on-4 (オールオンフォー) が全くできないほど、上顎前歯部の骨が薄く短い方が対象となります。

Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™ は、右側ないし左側の ザイゴマ に上顎骨に沿わせて2本ずつのザイゴマインプラント埋入し、計4本の ザイゴマインプラントだけで All-on-4 ( オールオンフォー ) を完成させるシステムです。

4本だけで完成させるため高い審美性と清掃性をインプラント上部構造に付与することが可能となります。

Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™ は、上顎骨 が足りないという理由から インプラント 治療 や All-on-4 を断られた患者さんでも治療が可能となる究極の All-on-4 ザイゴマ インプラントシステムとなります。

Extra Maxillo Zygomatic All-on-4
図11 : 前方, 後方の4本ともザイゴマインプラントを用いた All-on-4
Extra Maxillo Zygomatic All-on-4
図12 : 上顎骨(赤点線)に沿うように頬骨(橙色)に埋入された4本のザイゴマインプラント

当院マキシロフェイシャルインプラントセンターでなら、あなたの

もう一度しっかり噛みたい

という要望に応えることができるかもしれません。

ご相談だけでも問題ないのでお気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「インプラント や All-on-4 を 断られた 人でもできる All-on-4 ザイゴマインプラント をご存知ですか?」をテーマに記事を書きました。歯の深刻な悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていますが、疑問は解決しましたでしょうか? 皆様のインプラントに関する不安を少しでも軽減できる情報を提供できればと考えています。

本ブログは「双方向」であることをモットーとしています。本ブログ読者からのインプラント、All-on-4、ザイゴマインプラントに関するフィードバックやご質問に、できる限り筆者が記事を書いたり、個別返答でお悩みにお答えすることができます。
※本ブログはインプラント・ザイゴマインプラント専門のブログとなりますのでご了承ください。

著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

マキシロフェイシャルインプラントセンター

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

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