インプラント や All-on-4 を 断られた 人でもできる All-on-4 ザイゴマインプラント をご存知ですか?
インプラント治療がしたくて歯科医院にいっても
「うちではあなたに インプラント治療はできません。」
「半年〜2年くらいかけてオーバーデンチャーでしか治療できません。」
「あなたは All-on-4 ( オールオンフォー )でも治療できません。」
と 治療を断られた 方はいらっしゃいませんか?
この記事では、インプラント や All-on-4 ( オールオン4 )を断られた人でもできる治療法である「 All-on-4 ザイゴマインプラント 」について紹介したい思います。
インプラント治療は1本単位で行い、周囲の天然の歯とほとんど変わらない機能と外観を回復できる治療法のことです。
All-on-4 ( オールオンフォー )は4本単位で行い、周囲 に歯や骨がないような通常のインプラント治療ができない方にも優れた機能を発揮し、外観も回復させる治療法です。
インプラント 治療 を 断られた とは?
インプラント治療は、失われた自分の歯の代わりにチタン製のインプラント体 ( 人工歯根 )を 顎の骨に埋め込み、そこに人工の歯(インプラント冠)を固定する治療法です。
インプラント治療のメカニズムは、
① チタンでできたインプラント体とご自身の骨が物理的に結合する初期固定
② チタンと骨が化学的に結合する オッセオインテグレーション
からなっています。
したがって、あなたが インプラント 治療を 断られた のであれば、多くの場合は、インプラント体が埋入される部位の顎の骨が不足しているということを意味しています。
インプラント 治療 に必要な 骨 が足りないから 治療 を 断られた とは?
それではインプラント治療に際し「骨が足りない」とはどういうことなのでしょうか。
図4を見てみましょう。うわあごの骨の断面のCT画像になります。上顎骨の奥歯にインプラントの埋入シミュレーション(黄色)をしています。
シミュレーションされたインプラント体のネック部にしか上顎骨がないのがわかりますか?ペラペラの上顎骨です。もしこの上顎骨の奥歯の位置にインプラント治療を行うならば、インプラント体の周囲を包んでしまうくらいの十分な上顎骨が必要です。
ちなみにインプラント体 の概形は、いわゆる「ネジ」とか「ビス」のような形をしています。ここではわかりやすくするため、まとめてネジと表現します。現在の インプラント体 のほとんどが内部に中ネジの機構を有した特殊ネジのような形状をしています。
図5に具体例を示します。自宅の壁に掛け時計のような大きなものを設置するときに、壁にネジを打つことがあると思います。しかしながら、壁に下地があればしっかり固定できますが、下地がない石膏ボードの場合はどうでしょうか。すぐにゆるんでしまいますよね?
図5左でわかるように、薄い石膏ボードに大きな鏡などを引っ掛けるためにネジを打つと石膏ボードを貫通してしまいます。石膏ボードとネジの固定部分が少ないので強い衝撃や重い加重 に耐えられません。同じようなことが骨のない上顎骨にもいえます。
図5右をみてみましょう。上顎の奥歯に相当する位置は骨が薄いことが多いです。この状況は図5左の石膏ボードに似ています。薄い骨の奥は副鼻腔という空洞になっているのです。したがって、通常のインプラント埋入を行うと、石膏ボードと同様に、インプラント体の固定部分がとても少ないため強い 衝撃や重い加重に耐えることができないのです。
だから、歯科医師に「骨が少ない」という理由で インプラント 治療を 断られた ことになります。
骨造成 治療 ( GBR , サイナスリフト )があるのに インプラント 治療 を 断られた とは?
それでは骨が不足している人はインプラント治療が受けられないのでしょうか?
骨が足りない場合は骨を増やす治療(骨造成治療: GBR, サイナスリフト )があります。
しかしながら, GBR は水平的な骨造成は得意としますが、垂直的な骨造成は困難とされています。また, サイナスリフトは上顎の奥歯相当部だけの治療となるので、上顎前歯部と下顎前歯・臼歯には施術できません。
また、GBRとサイナスリフトはどちらも 骨を造成するため半年~1年ほど時間がかかります。どちらとも、時間・痛み・腫れを伴う治療であり, 骨 が全然足りない人には向いてない治療となります。骨が全然足りない患者さんの場合、インプラントのポジションが深くなるので、インプラント体と歯冠のバランスがくずれてしまうのです。
したがって、実力や経験がある歯科医師であるほど, 骨が全然足りない患者さんに対してはインプラント治療を提案しない場合があります。これは、実力や経験がある歯科医師には、骨造成治療によって深い位置に無理に設計したインプラントの予後があまり良くないことを知っているからです。したがって、「 インプラント 治療を 断られた 」という結果になることもしばしばあります。
All-on-4 でも 治療 を 断られた とは?
All-on-4 ( オールオンフォー ) とは、通常のインプラント治療が困難な方が 4本 の インプラント だけで上顎もしくは下顎全体を治す 治療 となります。
All-on-4 ( オールオンフォー ) は、上記したような骨造成治療を併用しても「予後がよくない、仕上がりが美しくならない」というような 重度歯周病 の患者さんに向いていることが多い治療 になります。
一番の特徴が、 骨造成治療を行わず、硬い骨がある個所を用いて インプラント 埋入 を行うことです。 図7で示すように、 上顎 の 奥歯 相当部は 上顎骨 が薄いことが多いです。その先は 副鼻腔 という 空間 になっているので、オールオン4で奥歯相当部にインプラント埋入をする場合は、 副鼻腔 に沿うように上顎骨内を 傾斜埋入 して、鼻腔下部の硬い骨を用います。
しかし、 図8を見てください。患者さんによっては鼻腔下部の硬い骨に インプラント のスペースが片側に1本分しかない場合などもあります。
すると、 All-on-4 ( オールオンフォー ) は鼻腔下部の硬い骨に4本のインプラントをバランスよく配列しなかければいけないため All-on-4 ( オールオンフォー ) であっても治療が難しいということになります。
したがって、 骨 が全然足りない人、つまり 上顎 ないし 下顎 に4本分の インプラント のための十分な 骨 がない人は All-on-4 ( オールオンフォー ) でさえも治療を 断られた ということになります。
インプラント や All-on-4 ザイゴマインプラント でも治療を 断られた とは?
All-on-4 (オールオンフォー) が断られることは 上顎骨 であることがほとんどです。 上顎骨 は 下顎骨 にくらべ柔らかく、小さいことが多いからです。そのため、上顎骨の場合、オールオン4のための骨が足りないことが起きます。
例えば、図8に示すように、上顎骨で All-on-4 (オールオンフォー) を計画しても、4本のうち左側の1本分の インプラント のための 骨 が足りない場合があります。また、図9に示すようにオールオン4を設計しても、左右測どちらも1本分の インプラント のための 骨 が足りない場合があります。
このような場合は ザイゴマ ( Zygomatic bone : 頬骨 )という 上顎骨 の横の硬い骨に1本の インプラント を埋入し、図8であれば ザイゴマ 1本+ノーマル3本や、図9であれば ザイゴマ 2本+ノーマル2本として All-on-4 ( オールオンフォー ) を行います。
Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™: 全ての インプラント 治療 を 断られた 人でもできる究極の ザイゴマインプラント
Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™は上顎骨が全く足りない方のための All-on-4 ザイゴマインプラント の 治療コンセプト です。
通常の All-on-4 (オールオンフォー) が全くできないほど、上顎前歯部の骨が薄く短い方が対象となります。
Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™ ( EZ4 )は、右側ないし左側の ザイゴマ に上顎骨に沿わせて2本ずつのザイゴマインプラント埋入し、計4本の ザイゴマインプラントだけで All-on-4 ( オールオンフォー ) を完成させるシステムです。
4本のザイゴマインプラントだけで完成させるため高い審美性と清掃性をインプラント上部構造に付与することが可能となります。
Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™ は、上顎骨 が足りないという理由から インプラント 治療 や All-on-4 を断られた患者さんでも治療が可能となる究極の All-on-4 ザイゴマ インプラントシステムとなります。
ALLON4 ZYGOMA CLINIC (オールオン4 ザイゴマクリニック)でなら、あなたの
「もう一度しっかり噛みたい」
という要望に応えることができるかもしれません。
ご相談だけでも大丈夫ですのでお気軽にお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「インプラント や All-on-4 を 断られた 人でもできる All-on-4 ザイゴマインプラント をご存知ですか?」をテーマに記事を書きました。歯の深刻な悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていますが、疑問は解決しましたでしょうか? 皆様のインプラントに関する不安を少しでも軽減できる情報を提供できればと考えています。
本ブログは「双方向」であることをモットーとしています。本ブログ読者からのインプラント、All-on-4、ザイゴマインプラントに関するフィードバックやご質問に、できる限り筆者が記事を書いたり、個別返答でお悩みにお答えすることができます。
※本ブログはインプラント・ザイゴマインプラント専門のブログとなりますのでご了承ください。
著者紹介
大多和 徳人
おおたわ歯科医院
オールオン4 ザイゴマクリニック
院長 歯学博士
専門分野
重度歯周病 / ザイゴマインプラント
学歴・職歴
- 九州大学歯学部歯学科卒業
- 九州大学大学院顔面口腔外科卒
- 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
- 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
- ALLON4 ZYGOMA CLINIC開設
所属学会
- 日本口腔外科学会所属 認定医
- 顎顔面インプラント学会所属
- ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
- All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
- Study Group of the Edentulous Solutions 理事
- ZAGA CENTERS所属 認定専門医
専門
- オールオンフォーザイゴマインプラント
- 九州大学総長賞受賞
(テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生) - 博士号取得
(テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生) - 国際特許取得
(主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)
※詳しいご相談はこちらのフォームから承っております。