ザイゴマインプラント 術後 Q&A(8の疑問にアンサー)
ザイゴマインプラント は、骨が極端に少ない場合でも固定源を確保できる高度な治療として、多くの患者さんに選ばれている治療法です。
しかし、実際に治療を受けた後には、細かな疑問や不安が出てくるものです。
今回は、実際に施術を受けられた患者さんからよくいただく質問を8個厳選して、分かりやすくアンサーし解説していきます。
これから治療を受ける方も、すでに治療済みの方も、ぜひ参考にしてください。
Q1.手術当日から食事をしても大丈夫ですか?

A:はい、召し上がって構いません。ただし“やわらかいもの”に限ります。
解説:
ザイゴマインプラントは骨の硬い部分(頬骨)に固定されるため、即日でインプラントに仮歯を固定しても安定しやすいという特徴があります。
ただし手術直後の歯ぐきはまだデリケートなため、
- おかゆ
- スープ
- ヨーグルト
- 柔らかい煮物
などのやわらかい食べ物を食べていただく必要があります。
ご自身の仮歯に慣れてきましたら、柔らかい肉や魚等も召し上がって頂けます。
硬いもの(せんべい、ステーキ)や弾力のあるもの(餅・グミ)は絶対に避けてください。
Q2.手術後、家に帰ってから痛みは強くなりますか?

A:術後間もない為、多少の痛みはありますが、多くの方は処方薬で十分コントロールできます。
解説:
ザイゴマインプラントの手術は大掛かりに見えますが、当院の場合、最小限の切開しか加えないため、腫れ・痛みは通常のインプラントと同程度〜やや強い程度となります。
- 痛み止めをきちんと服用する
- 当日は患部を冷やす
- 激しい運動を避ける
を守っていただき、当院から配布される添付文書のとおり過ごしていただけますと、多くの方が問題なく過ごせます。
Q3. 副鼻腔に影響はありますか?

A: 通常は問題ありません。まれに軽度の鼻閉感や違和感を訴える方もいらっしゃいますが、基本的に一過性です。
解説:
ザイゴマインプラントは副鼻腔の外側を安全に避けて固定する設計で手術は行われます。術後にまれに 鼻づまりや頬の重い感じ等が出ることもありますが、多くは軽度で、抗生剤で改善します。
継続する場合はCTで確認し、適切に対応します。
Q4.糸取り(抜糸)は術後何日くらいで行いますか?

A:基本的には行いません。治癒が進むと糸が自然に脱落してきます。
解説:
当院で使用している糸は特殊な性質をもっています。
・吸収性の糸
・感染に強い糸
・解けにくく切れにくい糸
以上の3点をもった糸で、2週間前後で糸が自然に取れてきます。
勿論、違和感が強い場合等は治癒後に一部抜糸する事も可能です。
Q5.仮歯の期間と本歯の期間で、食べられるものは違いますか?

A:はい、仮歯の期間は“やわらか食中心”、本歯になれば大幅に制限が減ります。
解説:
仮歯は軽く・柔らかく作られているため、強い力はNGです。
【仮歯期間】
- 硬いもの:×
- 弾力のあるもの:×
- やわらか食・細かく切った物:〇
【本歯の期間】
- ほとんどの食品:〇
- ただし氷や骨、煎餅、ナッツ等の極端に硬い食べ物:△
- ガムやホルモンやスルメ等の持続的弾力性のある食べ物:△
基本的に日本食はすべて食べられるようになります。このように食べていい物が本歯になるとぐっと増える反面、天然の歯でも気を付けるべき食べ物はインプラントのパーツに負荷がかかりやすくなる為、控える事を推奨します。
Q6. 飛行機や新幹線には乗れますか?また術後に自分で車を長距離運転して帰れますか?

A:飛行機・新幹線は通常問題ありません。運転は当日は避けてください。
解説:
旅行は体調を見ながら、長距離移動は1〜2週間後からが安心です。
飛行機の気圧変化が問題になることは基本ありません。
ただし腫れや痛みが強い場合は翌日以降にずらすのが安全です。
また術後は
- 体力低下
- 痛み
- 鎮静薬の影響(当日)
が残るため、当日の運転は不可です。
翌日以降、体調が整えば運転はできます。
Q7. 当日から食べられるとのことですが、インプラントが取れたりしませんか?

A: 取れることは基本的にはありません。
解説:
ザイゴマインプラントは頬骨(非常に硬い骨)に固定されるため、初期固定が非常に強いです。そのため即日で仮歯を装着できます。
ただし硬い食べ物を噛むと、
- 仮歯が割れる
- インプラントに不要な力がかかる
可能性があるため、当面はやわらか食が基本です。
Q8.手術から仮歯、本歯までは、最短どのくらい通う必要がありますか?

A:最小で3回。期間で3ヶ月で完成します。
解説:
<治療期間>最短3回の受診のパターン
1)手術当日に仮歯へ(1回目)
2)型取りとスキャン(2回目)
3)試適(実際の本歯と同型のものをセットして、歯と歯茎の形と位置・咬み 合わせ・発音をチェック)(2回目翌日)
4)最終補綴物のセット(3回目)
5)本歯の最終セット(3回目翌日)
【まとめ 】 ザイゴマインプラント術後の不安を解消するために

ザイゴマインプラントは、従来のインプラントでは難しかった症例にも対応でき、高い安定性と即日固定が可能な治療法です。
その一方で、手術後の過ごし方や食事、痛み、副鼻腔への影響など、
患者さんが不安や疑問を感じやすいポイントも少なくありません。
今回のQ&Aでお伝えしたように、
- 食事は当日から可能(ただしやわらか食)
- 痛みは薬でコントロールできることがほとんど
- 副鼻腔への影響は最小限
- 抜糸は基本的にはなし
- 仮歯期間は食事内容に注意
- 交通機関の利用は多くの方が問題なし
- 本歯までは最短3回、3ヶ月
と、治療後の生活は多くの方が想像するよりスムーズに進みます。
ザイゴマ治療は、正しい知識と適切なケアを行うことで、より安全に、そして長期的に安定した結果が得られる治療です。
不安な点があれば、いつでも担当医へご相談ください。
皆さまの新しい食生活と笑顔を末永く支えられるよう、 スタッフ一同、全力でサポートいたします。
最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「ザイゴマインプラント 術後 Q&A(8の疑問にアンサー)」をテーマに記事を書きました。歯の深刻な悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていますが、疑問は解決しましたでしょうか? 皆様のインプラントに関する不安を少しでも軽減できる情報を提供できればと考えています。
本ブログは「双方向」であることをモットーとしています。本ブログ読者からのインプラント、All-on-4、ザイゴマインプラントに関するフィードバックやご質問に、できる限り筆者が記事を書いたり、個別返答でお悩みにお答えすることができます。
※本ブログはインプラント・ザイゴマインプラント専門のブログとなりますのでご了承ください。
著者紹介
大多和 徳人
おおたわ歯科医院
オールオン4 ザイゴマクリニック
院長 歯学博士
専門分野
重度歯周病 / ザイゴマインプラント
学歴・職歴
- 九州大学歯学部歯学科卒業
- 九州大学大学院顔面口腔外科卒
- 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
- 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
- ALLON4 ZYGOMA CLINIC開設
所属学会
- 日本口腔外科学会所属 認定医
- 顎顔面インプラント学会所属
- ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
- All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
- Study Group of the Edentulous Solutions 理事
- ZAGA CENTERS所属 認定専門医
専門
- オールオンフォーザイゴマインプラント
- 九州大学総長賞受賞
(テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生) - 博士号取得
(テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生) - 国際特許取得
(主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)
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