再生医療 とオールオン4の関係性、これからの歯科医学会の展望

【序章】進化する再生歯科医療の「今」
医療の進歩は日進月歩であり、かつて夢物語とされていた技術が、今や現実となりつつあります。
歯科医療も例外ではなく、近年では歯周組織の再生や歯牙移植といった再生医療が実用段階に達しています。
本稿では、再生医療の最前線とともに、「オールオン4」との関係性、そして今後の歯科医学の展望について解説します。
第1章:再生医療の現状と可能性
1-1 歯周組織再生療法とは

歯周組織再生療法は、骨補填材や歯肉移植などを用いて歯茎や骨を再生する治療法です。ノーマルインプラントやサイナスリフト、さらにはオールオン4にも応用されています。ただし、感染や壊死、骨造成の不全といったリスクがあり、再生には時間と注意が必要です。
1-2 歯牙移植治療の進歩

親知らずなどを別の部位に移植する歯牙移植治療は、現在保険適用されており、拒絶反応がない利点があります。しかし、根管治療の困難さやアンキローシス(歯と骨の癒着)といったリスク、さらには生着しない可能性もあります。
1-3 歯生え薬の臨床応用に向けて

近年、フェレットを用いた研究で第3生歯の再生が報告され、大きな注目を集めています。2030年の実用化を目指して研究が進められていますが、位置誘導、形態形成、咬合バランスなど多くの課題が残っています。
1-4 その他の再生医療の動き

歯髄再生療法、幹細胞上清療法、NMN療法など、様々な新たな治療が登場しつつあります。まだ臨床で確立されていないものも多いですが、将来性は高く、歯科医療の常識を覆す可能性があります。
第2章:これからの歯科医学会の展望

2-1 減っていく治療
虫歯治療や入れ歯治療は、再生医療の進展によって減少する可能性があります。治療の概念そのものが変わる時代が来るかもしれません。
2-2 増えていく治療
一方で、矯正治療、咬合再構成、補綴治療はより重要なポジションを占めるでしょう。再生治療によって歯を再生しても、それを正しく機能させるための補助治療は不可欠です。
2-3 歯科治療は「複合治療の時代」へ
治療法の単独適用から、複数の技術を組み合わせた総合治療へ。患者一人ひとりに合ったオーダーメイド治療の実現が今後のカギとなります。
【結語】咬める喜びを取り戻す未来へ

再生医療の台頭は、歯科医療に大きな希望をもたらします。しかし、それ単体で完璧な治療が提供できるわけではありません。だからこそ、オールオン4のような確立された治療法が、再生医療を補完する重要な役割を担うのです。
私たちは、患者さま一人ひとりのニーズに応えるために、これからも夢のような治療の実現に挑戦してまいります。
最後までお読みいただきありがとうございました。今回は「再生医療 とオールオン4の関係性、これからの歯科医学会の展望」をテーマに記事を書きました。歯の深刻な悩みをお持ちの方に向けて記事を書いていますが、疑問は解決しましたでしょうか? 皆様のインプラントに関する不安を少しでも軽減できる情報を提供できればと考えています。
本ブログは「双方向」であることをモットーとしています。本ブログ読者からのインプラント、All-on-4、ザイゴマインプラントに関するフィードバックやご質問に、できる限り筆者が記事を書いたり、個別返答でお悩みにお答えすることができます。
※本ブログはインプラント・ザイゴマインプラント専門のブログとなりますのでご了承ください。
著者紹介

大多和 徳人
おおたわ歯科医院
オールオン4 ザイゴマクリニック
院長 歯学博士
専門分野
重度歯周病 / ザイゴマインプラント
学歴・職歴
- 九州大学歯学部歯学科卒業
- 九州大学大学院顔面口腔外科卒
- 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
- 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
- ALLON4 ZYGOMA CLINIC開設
所属学会
- 日本口腔外科学会所属 認定医
- 顎顔面インプラント学会所属
- ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
- All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
- Study Group of the Edentulous Solutions 理事
- ZAGA CENTERS所属 認定専門医
専門
- オールオンフォーザイゴマインプラント
- 九州大学総長賞受賞
(テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生) - 博士号取得
(テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生) - 国際特許取得
(主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)
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