Case 18

Case 18

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 50代
Gender 男性
Chronic Illness 自己免疫疾患

 

症例詳細の紹介


 

背景

熊本県から来院。「オールオン4がしたい。全部の歯がぐらぐらする。インプラントを断られた。」を主訴に当院初診。ある日を境に、全ての歯がぐらぐらしてきた。近医で相談するも、全部の歯ということなので、治療計画がまとまらなかった。3年かけて、少しずつ抜歯してはインプラントをするような方法も提案された。時間的なことも考え中々治療に踏み切れなかった時にネットで検索していると「オールオン4」という治療があることがわかった。しかし、今度はオールオン4で近医を回るもかなり高額な治療費と担当医の曖昧な説明で不安に感じ、知人から紹介を受け、おおたわ歯科医院を受診。全顎的な歯周炎がすすみ、全ての歯が動揺していた。残存歯の状態、および将来の口腔環境の改善も考慮し、オールオン4 による治療でのprofit が非常に高いため施術となった。

 

インプラント詳細

上顎は、歯の動揺が強く、抜歯は短時間で終えた。ステロイドを継続して内服していることもあり、ザイゴマインプラントによるリジッドな施術を選択。上顎骨の形状を整え、15, 12, 22, 25の位置にそれぞれザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールも良好な位置に設定することができた。

下顎は残存歯を抜歯後に形状を整え、45, 42, 32, 35の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。かなりのスポンジボーンであり、良好な初期固定を得るのは困難であったため、通常より長いインプラントを選択。前方は0度垂直埋入、後方2本は30度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型はgeneric smooth。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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