Case 17

Case 17

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower All-on-4
Age 70代
Gender 男性
Chronic Illness 糖尿病

 

症例詳細の紹介


 

背景

広島県から来院。「入れ歯をやめたい。4本のインプラントで治療したい。」を主訴に当院初診。過去に近医にてインプラント治療を施術し調子は悪くなかったが、それ以外の歯も抜歯された。歯を抜いてはインプラントとなると費用面で不安があり、入れ歯の治療をしていた。インプラント治療をしているにもかかわらず、入れ歯をしている事実があり、どうにかしたいと考えていた。設計の仕事をしていたこともあり、オールオン4 のように支柱をしっかり4つ埋め込むコンセプトに興味があり、上下ともオールオン4 による咬合再建を希望されていた。残存歯の状態、および将来の口腔環境の改善も考慮し、オールオン4 による治療でのprofit が非常に高いため施術となった。

 

インプラント詳細

上顎骨はかなり菲薄しており、歯周病の状態も進んでいた。上顎の歯およびインプラントを抜去した後は、上顎骨自体のもろさが強調されていた。上顎骨の形状を整え、15, 12, 22, 25の位置にそれぞれザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。15, 12, 22, 25の全てのポジションでかなり良好な初期固定を獲得した。それぞれのアクセスホールも良好な位置に設定することができた。

下顎は残存歯を抜歯後に形状を整え、45, 42, 32, 35の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。前方は0度垂直埋入、後方2本は17度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。歯型はgeneric。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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