Case 16

Case 16

Upper All-on-4
Lower All-on-4
Age 40代
Gender 女性
Chronic Illness -

 

症例詳細の紹介


 

背景

宮崎県から来院。「歯がボロボロになった。一度にまとめて治療したい。笑顔で歯を自然に見せたい。」を主訴に当院初診。近医にて歯を抜歯され、ブリッジをお願いするも入れ歯しかできないとブリッジも断られていた。前歯の喪失とともに自信も喪失し、なにか良い手はないかとネットで検索をされていた。笑顔になっても上唇に前歯が隠れることもコンプレックスにあり、もし上の歯がインプラントで治るのならば、歯を見せて笑いたいとのことで、上下ともオールオン4による治療を希望された。上下顎の歯は保存自体は可能であったが、咬合がずれており、自然な咬合平面とE-lineで美しく保存することは困難であったため、主訴の改善も可能上下オールオン4 による治療を選択した。

 

インプラント詳細

上顎骨は厚み、高さどちらも十分にあった。抜歯後に上顎骨の形状を整え、15, 12, 22, 25の位置にそれぞれオールオン4インプラントを前方2本は0度垂直埋入、後方2本は30度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

下顎骨も上顎骨同様に高さどちらも十分にあった。抜歯後に下顎骨の形状を整え、45, 42, 32, 35の位置にそれぞれオールオン4インプラントを埋入。右下臼歯部45の位置のみ皮質骨が菲薄であったためショートインプラントを選択した。前方は0度垂直埋入、後方2本は17度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA3。歯型はpriti_Q。ファイナルレストレーションに移行するに際し、プロトタイプの設計を5回行い、ご自身の望む歯型まで昇華した。


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

(このメッセージは本サイトに公開されません)

(筆者の返信を求める方は必ずご記入ください)

※詳しいご相談はこちらのフォームから承っております。


CASES ー他の症例ー