Case 11

Case 11

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower -
Age 50代
Gender 女性
Chronic Illness

 

症例詳細の紹介


 

背景

近畿地方の提携歯科から来院。上顎のザイゴマインプラント治療希望を主訴に当院受診した。提携歯科からの要望で上顎のみの手術および本歯の装着を当院で行い、術後のフォローアップは提携歯科でとなった。上顎は前歯部のブリッジであったが、今にも取れそうなくらい動揺していた。上顎の顎骨は非常に薄く小さく、ノーマルインプラント治療を行うにはボリュームが不足していた。上顎はザイゴマインプラントだけでオールオン4 を完成させるExtra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™による即時再建を計画した。2泊3日の治療計画であった。

 

インプラント詳細

上顎の歯を抜歯後に、上顎骨の形状を整え、15, 12, 22, 25 の位置にザイゴマインプラントを埋入した。15 の位置はザイゴマインプラントを90度傾斜埋入。12, 22, 25の位置はザイゴマインプラントを60度傾斜埋入。その後、マルチユニットアバットメントで角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。プロビジョナルについては、抜歯前の歯と同じような形状、位置にしてほしいというリクエストがあり、オーバーバイト、オーバージェット共に、手術前後であまり変わらないように配慮した。

 

上部構造詳細 

上顎はHTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA3。ファイナルレストレーションの審美性を考慮し、角度補正ネジも使用した。

 


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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