Case 09

Case 09

Upper All-on-4 ザイゴマインプラント
Lower ノーマルインプラント
Age 50代
Gender 女性
Chronic Illness

 

症例詳細の紹介


 

背景

上顎のブリッジの激しい揺れと咬合痛(噛んだ時の痛み)を主訴に当院を受診した。上顎に関しては、過去の差し歯が破折(歯根破折)しているため、抜歯の適応であった。ブリッジを構成するためのキーとなる歯が歯根破折しているため、インプラントか入れ歯の選択となった。上顎全部にわたるブリッジであったため、オールオン4インプラントによる即時再建となった。また、下顎は義歯を使用していたが、脱着の痛みや煩わしさを理由にインプラント治療の希望があった。下顎骨は非常に薄く、通常のインプラント治療に必要な幅を有していなかったが、下顎前歯部は健康であったため、スーパーナロータイプのインプラントにより遅延再建とした。右上顎骨臼歯部は骨が不足しており、ザイゴマインプラントを1本用いた。

 

インプラント詳細

上顎骨はAll-on-4に必要な骨をほとんど有していたが、右側のみ不足しており、ザイゴマインプラントを1本だけ使用した。前方2本のインプラントは0度垂直埋入し、左側は17度傾斜埋入を行った。右側は、ザイゴマインプラントを45度傾斜埋入した。それぞれ、マルチユニットアバットメント角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を同日装着した。続いて、下顎は左右臼歯部に遅延加重としてスーパーナローインプラントを2本ずつ埋入した。

 

上部構造詳細 

HTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。

下顎はモノリシックジルコニアブリッジとした。

 


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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