Case 08

Case 08

Upper Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 ™
Lower -
Age 60代
Gender 女性
Chronic Illness 糖尿病

 

症例詳細の紹介


 

背景

他院で上顎のインプラント治療を行なったがすぐに外れてしまった。「あなたのうわあごの骨は、高さはあるが厚みがない。入れ歯タイプのインプラントにしましょう」と言われ治療された。インプラントを用いた入れ歯(以下、オーバーデンチャー)が完成するまで半年以上待った。それまで、時折ある「歯ぐきのうずき」も必死でこらえていた。実際に、オーバーデンチャーを使用してみると、噛む部位によっては入れ歯自体が脱落してきた。インプラントを用いた固定式の歯の治療を希望して、おおたわ歯科院を受診した。前歯部、臼歯部の骨の高さはあるものの、厚みは全体的に3mm程しかないため、ザイゴマインプラントだけの All-on-4 (Extra Maxillo Zygomatic All-on-4 )での即日修復治療となった。

 

インプラント詳細

上顎骨にはAll-on-4に必要な骨が足りず、ザイゴマ All-on-4による治療計画となった。まず、オーバーデンチャーのために梨状口下部に傾斜埋入されたインプラントフィクチャーを抜去し、連結された上顎の残存歯を抜歯した。次に、左右それぞれの頰骨 (Zygomatic Bone) に2本のザイゴマインプラントを埋入した。右側の2本はザイゴマインプラントを60度傾斜埋入し、左側も2本のザイゴマインプラントを60度傾斜埋入した。マルチユニットアバットメントで60度の角度補正を行い、プロビジョナルレストレーション(審美的な仮歯)を装着した。

 

上部構造詳細 

HTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA2。

 


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

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