Case 06

Case 06

Upper All-on-4 ザイゴマインプラント
Lower -
Age 70代
Gender 女性
Chronic Illness 心臓病 脳血管障害

 

症例詳細の紹介


 

背景

1週間前に、近畿近辺の歯科医院にてインプラント治療をした。そこでは、「あなたは骨がないから、インプラントが難しい。通常より多くインプラントを入れて、使えるものだけ使いましょう」と言われた。サイナスリフトとGBRによるインプラント治療を終え、付け外しの入れ歯を使用していたが、歯肉の疼きがなくなる様子はなかった。次第に、疼きはひどくなってきて、口の中にインプラントが見えてきた。特殊な治療が受けられるとおおたわ歯科医院にインプラント治療を希望して相談した。臼歯部の骨の厚みは少なく、他院のインプラントが散乱しているため、ザイゴマインプラントを併用した All-on-4 での即日修復治療となった。

 

インプラント詳細

上顎前歯部はインプラントに必要な骨が少なく、上顎臼歯部は過去のインプラントが不揃いに散乱して埋入されていた。まずは、過去のインプラントに用いている特殊ネジをすべて撤去した。 All-on-4 システムで前歯部・臼歯部の「歯の形、咬合平面」をまとめて整えた。通常の All-on-4 では難しくザイゴマインプラントを2本配置した All-on-4 ザイゴマインプラントとした。下顎は天然歯にセラミックスブリッジを装着しており、咬合平面を一部整えるだけであった。
上顎の前方2本はノーマルインプラントを0度垂直埋入、後方2本はザイゴマインプラント を45度傾斜埋入した。

 

上部構造詳細 

HTジルコニアで構成された、フルジルコニアブリッジでファイナルレストレーションとした。焼成されたジルコニアはステインテクニックで着色した。シェードカラーはA1。

 


著者紹介

大多和 徳人

おおたわ歯科医院

オールオン4 ザイゴマクリニック

院長 歯学博士
専門分野

重度歯周病 / ザイゴマインプラント

学歴・職歴

  • 九州大学歯学部歯学科卒業
  • 九州大学大学院顔面口腔外科卒
  • 九州大学病院デンタルマキシロフェイシャルセンター勤務
  • 大分岡病院顎顔面外科マキシロフェイシャルユニット勤務
  • All-on-4 ザイゴマクリニック開設

所属学会

  • 日本口腔外科学会所属 認定医
  • 顎顔面インプラント学会所属
  • ICOI(国際インプラント学会)所属 認定医
  • All-on-4 ザイゴマインプラント協会 理事
  • Study Group of the Edentulous Solutions 理事

専門

  • All-on-4 ザイゴマインプラント専門医
  • 九州大学総長賞受賞
    (テーマ: 3Dプリンターによる三次元骨再生)
  • 博士号取得
    (テーマ: カスタムメードチタンメッシュでの骨再生)
  • 国際特許取得
    (主題: All-on-4 のための三次元スキャンボディの開発)

深刻ではない

非常に深刻

(このメッセージは本サイトに公開されません)

(筆者の返信を求める方は必ずご記入ください)

※詳しいご相談はこちらのフォームから承っております。


CASES ー他の症例ー